モーダルシフトとは?
最終更新日: 2026年7月18日
モーダルシフト(modal shift)とは、貨物の輸送手段(モード)を、 トラックから鉄道や船舶へ切り替えることをいいます。 トラックに比べて一度に大量の貨物を運べ、CO₂排出やドライバーの負担を大きく減らせるため、 国土交通省が推進する物流政策の柱のひとつになっています。
なぜ今、モーダルシフトなのか
① 物流2024年問題(ドライバーの時間外規制)
2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働に上限が設けられ、 「改善基準告示」により1日の拘束時間(原則13時間)や連続運転時間などが厳しく管理されるようになりました。 1人のドライバーが長距離を一気に運ぶことが難しくなり、輸送力不足が懸念されています。 鉄道の幹線輸送を活用すれば、ドライバーの拘束は駅前後の集配のみに抑えられます。
② CO₂排出量の削減(カーボンニュートラル)
貨物を1トン・1km運ぶときのCO₂排出量(トンキロあたり原単位)は、 鉄道は営業用トラックの約1/10とされています (国土交通省 令和3年度: トラック 216 / 鉄道 20 g-CO₂/トンキロ)。 長距離ほど鉄道への転換によるCO₂削減効果が大きくなります。
③ ドライバー不足・労働環境
トラックドライバーの高齢化・人手不足が進むなか、長時間労働の是正と輸送の持続可能性の両立が求められています。 幹線を鉄道が担うことで、限られたドライバーを集配や地域内輸送に振り向けられます。
メリットと、知っておきたい特性
- 大量輸送・省エネ: 一度に多くのコンテナを運べ、エネルギー効率が高い。
- CO₂・拘束時間の削減: 特に長距離で効果大。
- 定時性: 渋滞の影響を受けにくいダイヤ運行。
- ハブ経由になりやすい: 鉄道は拠点を経由するため、道路の直線距離より距離・時間が長くなる区間もあります。距離だけでなくCO₂・拘束時間を合わせて比較するのが大切です。
- 集配(ドレージ)が必要: 発着地と貨物駅の間はトラックで結びます。
modaru でできること
modaru(モダる)は、JR貨物コンテナの実ダイヤ(オープンデータ)を使って、 トラック直送と鉄道利用を所要時間・CO₂排出量・ドライバー拘束時間で見比べられるツールです。 「この区間はモーダルシフトすると効果があるのか?」を、地図と数値でその場に確認できます。
本ページのCO₂原単位・拘束時間の値は、国土交通省・改善基準告示等の公表値に基づく一般的な説明です。 個別区間の試算根拠はデータ提供元・クレジット、注意事項は免責事項をご覧ください。